カーエアコンの故障診断
カーエアコンの故障は、運転中の快適性を損ねてしまいます。
故障の原因は様々存在しますが、その中でもコンプレッサ、コンデンサ、エバポレータという主要部品が故障してしまうと、エアコン性能は著しく低下してしまいます。
また、交換の費用も非常に高くなってしまうので、日頃からカーエアコンの不調に気付いて、大きな故障を未然に防止しましょう!
コンプレッサの圧縮不良
コンプレッサが圧縮不良を起こすと、高圧と低圧との圧力差が出せなくなり、エアコンが効かなくなります。圧縮不良を引き起こす原因としては、以下の要因が考えられます。
- 吸排気バルブ破損
- パッキン破れ
- コンプレッサロック(焼き付き)
コンデンサの熱交換不良
コンデンサの不良は、大きく①空気側の熱交換不良と②冷媒側の熱交換不良に大別されます。
空気側の熱交換不良
空気側の熱交換不良の主な原因を以下にまとめます。
- 落ち葉やゴミによるコンデンサフィンの目詰まり
- コンデンサファンの故障による風速ダウン
冷媒側の熱交換不良
冷媒側の熱交換不良の原因を以下に記載します。
- 冷媒の過充填
では、冷媒を過充填するとなぜコンデンサの熱交換不良が起こるのでしょうか?それは、コンデンサの内部を液冷媒が占める割合が増加すると、その分気液2相状態の冷媒が占める割合が減少してしまうからです。
気液2相状態の冷媒は熱伝達率が非常に高いため、コンデンサの熱交換量を増やすためには如何に2相状態の冷媒をコンデンサ内部に保持できるかが鍵になります。
そのとき、冷媒が過充填されていると内部が液冷媒でいっぱいになってしまいます。液冷媒は2相冷媒よりも熱伝達率が落ちてしまうため、結果として熱交換不良が起こるのです。
エバポレータの熱交換不良
エバポレータの不良もコンデンサと同様に、大きく①空気側の熱交換不良と②冷媒側の熱交換不良に大別されます。
空気側の熱交換不良
エバポレータの空気側の熱交換不良が起こる原因を以下にリストアップします。
- ブロアファンのモーターの故障
- エバポレータのフロスト(凍結)
- エアフィルターの目詰まり
冷媒側の熱交換不良
冷媒側の熱交換不良の原因は、冷媒流量の不足です。
- 冷媒流量の不足
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