トヨタが電気自動車(EV)戦略を見直し!テスラの技術力に白旗宣言!?

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トヨタがEV戦略の見直しを決めた

トヨタ自動車は電気自動車(EV)の戦略を練り直すことを発表しました。

もともと2030年までに30種類のEVをラインナップするという計画でしたが、その計画もいったん白紙に戻すようです。

理由は、より競争力の高いEVを開発する必要性が出てきたというのがトヨタからのコメントでありました。

では、なぜトヨタはそのような戦略変更を強いられたのでしょうか?

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背景にはEV界をリードするテスラの存在

EVは儲からないビジネス

その背景には、EV界をリードしている「テスラ」の存在が非常に大きいです。トヨタはこのままのEV開発プロセスではテスラに太刀打ちできなくなるという危機感を感じているのでしょう。

世界中の自動車メーカーにとってEVは製造コストがネックになり、まだまだ従来のエンジン車やハイブリッド車のようなビジネスにはなっていません。要はEVは売っても儲からないのです。

テスラは独自の技術で利益を上げる

しかし、テスラだけは違います。テスラはEV専業の自動車メーカーにも関わらず、大きな利益を上げています

この理由は、テスラの製造面でのコスト競争力はもちろんですが、EVの命とも言えるリチウムイオンバッテリの劣化を防ぐ冷却構造車内の熱を少しも無駄にせず有効活用するためのサーマルマネジメント技術(オクトバルブ)という性能面の競争力も持ち合わせているのです。

トヨタはこれらの高い技術力を持ったテスラに追い付くためには、これまでの延長線上で考えていては絶対に勝てないと判断したのでしょう

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プラットフォーム(車台)の設計変更も視野に入れる

プラットフォーム開発は莫大なコストと期間が掛かる

トヨタはテスラに追いつき、追い抜くためにEV専用に開発されたプラットフォーム「e-TNGA」の設計の見直しも視野に入れるようです。

自動車開発において、プラットフォーム(車台)の開発というのは莫大な開発コストと開発期間が必要になります。そのプラットフォームの設計を見直すというのはトヨタの本気度が伺えます。

設計の共通化はコストは下がるが制約も増える

「e-TNGA」は従来のガソリン車やハイブリッド車と同じ生産ラインで組み立てられるように設計されています。それはコストを下げるために非常に重要なことです。「e-TNGA」だけが別の専用ラインでしか製造できないとなれば、そのコストはさらに跳ね上がってしまうからです。

しかし、製造ラインを共通化するということはデメリットも存在します。それは設計の制約が非常に多く課せられてしまうことです。

EVにとって最適な設計ができればベストですが、エンジン車・ハイブリッド車と同じラインで製造するとなると、ある程度レイアウトや部品を共通化する必要が出てきます。そうなれば、どうしてもコストは下げられるが同時に性能も落ちてしまうというトレードオフにハマってしまいます

一方、テスラはEV専業メーカーなので、EVに最も最適なプラットフォームを設計できるのです。その差が企業の競争力にダイレクトに反映されているでしょう。トヨタはこれからテスラのようにEV専用の製造ラインでEVに最も最適化されたプラットフォームを開発してくるのかもしれませんよ。

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EVの競争力を左右する2つの要素技術

最後に、EVの競争力を左右する2つの要素技術について解説をします。

EVのパワートレインとなる「e-Axle」

まず1つ目は、EVのパワートレインである「e-Axle」である。「e-Axle」とはインバータ、駆動モータ、減速機が一体化されたコンポーネントのこと指します。

インバータはバッテリの直流電流を交流電流に変換、駆動モータはトルクを発生させて電気エネルギーから運動エネルギーに変換、減速機はトルクを増幅させてタイヤに伝達する機能を持っています。

これらが一体化された「e-Axle]の小型化かつ高効率化がEVの競争力を上げる上で非常に重要になります。小型化できれば小型車への搭載が可能になり、またレイアウトの自由度も上がります。

高効率化できれば損失が低減され、より航続距離を延ばすことができます。

熱を制御するサーマルマネジメント

2つ目は、熱を制御するためのサーマルマネジメント技術です。

EVではとにかく熱が足りません。特に冬場は熱が不足し、それが原因で航続距離が著しく低下します。そのため、EVでは貴重な熱を少しでも無駄にしないようなサーマルマネジメント技術が必須になっています。

テスラは独自技術である「オクトバルブ」という部品を使って、空調・モータ・バッテリ・ECUで発生する熱を熱交換器を介して自由に移動させています。そうすることによって、熱を有効活用して省エネを実現しているのです。

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まとめ

今回は、トヨタがEV戦略を見直すというニュースの背景について詳しく解説をしました。

プラットフォームから見直すというコメントを受けて、トヨタのただならぬ危機感と本気度を感じました。

世界のトヨタと言えども、これからの100年に一度の大変革時代を生き抜いていくことは容易でないと考えているのでしょう。EVで覇権を握ることができるかが、これから生き残れるが決まると言っても過言ではありません。

これからのトヨタのアップデートされたEV戦略に注目していきましょう!

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